お中元2023 いつからいつまでに贈るもの?気になる時期やマナー

お中元時期2023いつ?

毎年この時期になると、チラシや通販サイトなどの特集など、お中元の広告が目立つようになります。デパートなどでも特設コーナーが設けられますよね。

「あ、2023年もお中元時期か…」季節の移ろいの速さに改めて驚いてしまいます。

そんなお中元ですが、贈る時期など、マナーについてはよく分からない、そんな方も少なくないでしょう。
また、実家ではお中元やお歳暮をやり取りする習慣がなかったけれど、嫁ぎ先では必要になって焦っている、そんな方も居られるでしょう。

お中元について、風習の意味や贈る時期がいつなのか?どんなマナーがあるのかなど

でも、世間では常識的だと思われているであろう事柄って、「そんなことも知らないの~?」そう思われそうで、とても尋ねづらいですよね。

今回はそんな、知っているようで知らないお中元について、風習の意味や、贈る時期がいつなのか、どんなマナーがあるのかなど、調べてみましたよ。

お中元の知識は、プライベートだけでなく、取引先に送るなどビジネスでも使うことがありますから、社会人のマナー・知識のひとつとしても是非役立ててみてください。



 

そもそもお中元ってなんなの?

お中元についての正しいマナーなどをご紹介する前に、まずは、そもそもお中元にはどんな由来があるのか見ていきましょう。

旧暦の1年を二回に分けて、その真ん中に当たる7月15日を「中元」と言います。
これを伝来した仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とが重なり、ご先祖様の霊にお供え物をしたり、お世話になったお家や人に贈り物をした習慣がはじまりといわれています。

また、同様に、年末に贈り物をするお歳暮もありますが、こちらも、お正月に先祖の霊を迎え、お供え物や贈り物をした習わしが起源だとされており、歳の暮れにお世話になった人に贈り物をする「歳暮周り」が現在のお歳暮の原型だと考えられています。

時期こそ異なりますが、お中元とお歳暮の起源は、いずれも日頃の感謝を伝えるための習慣だったんですね。
周りに合わせてやっているだけとか、ビジネスの一貫だから…などと、生半可な気持ちでお中元を贈るのではなく、そもそもの意味や由来を知った上で感謝の気持ちを込めて贈りたいものです。

 

 

2023年お中元を贈る時期について

お中元を贈る時期には、一定のマナーがあります。これは毎年変わらないので、取り立てて「2023年がいつ?」という話ではありません。

但し、地域によって時期が少し異なります。送る相手の地域に応じて、お中元を贈る時期を見極める必要があります。
この地域による違いは、大きくは東日本と西日本で分かれています。
東日本では、概ね7月初旬~7月15日、
西日本では、概ね7月下旬~8月15日がお中元の時期になります。

もう少し詳しく、地域による時期の差を見ていきましょう。

・北海道
お中元:7月下旬~8月15日
残暑御見舞・残暑御伺(目上の方):8月16日~9月上旬まで

・北陸、関東、東海
お中元:7月1日~7月15日
暑中御見舞・暑中御伺(目上の方):7月16日~8月7日(立秋)まで
残暑御見舞・残暑御伺(目上の方):8月7日(立秋)~9月上旬まで

・関西、中国、四国
お中元:7月15日~8月15日
残暑御見舞・残暑御伺(目上の方):8月16日~9月上旬まで

・九州
お中元:8月1日~8月15日
残暑御見舞・残暑御伺(目上の方):8月16日~9月上旬まで

なお、「暑中御見舞」や「残暑御見舞」というのは、お中元のタイミングを逸してしまった場合の、のしの表書きの表現です。

贈る相手の地域と上記の時期を照らし合わせて、間違えないように贈るようにしましょう!
ただ、現在では全国同時にお中元ギフトの販売が開始されることもあってか、西日本においても、東日本と同時期にお中元を贈るという方が増えているそうです。



 

お中元を贈る際のマナーについて

誰に贈るの?

お中元は、日頃お世話になっている方や日頃会うことができない人、今後とも継続的なお付き合いをしたい人に、感謝の気持ちを込めて贈るのが基本です。
贈らなければいけないという義務的なものではないので、身内や親戚、会社などの間で、贈らないと決めている場合などもあります。

贈り先の例としては、既婚者の場合はお互いの両親や上司、仲人や結婚式で主賓として招いた方などです。単身者の場合は、お稽古ごとの先生や、お世話になった友人や知人などが挙げられます。
政治家や公務員、公立学校の先生については、公職選挙法や公務員規定に抵触する可能性があるので、控えた方がいいでしょう。

また、最近では、上司に贈ることを禁止している会社もあります。新入社員の方などは、予め、総務の担当者などに確認しておきましょう。

 

お中元の「のし」のつけ方、書き方

次に、のしのつけ方ですが、お中元を持参して手渡しする時は「外のし」、宅配便などで送る場合は「内のし」とするのが一般的です。
紅白の蝶結びの水引ののしに、上段に「御中元」または「お中元」と、下段に「佐藤」「佐藤太郎」など自分の名前を書きます。

連名で贈る場合、表記する名前は3名までです。右側に目上の人の名前を書くようにします。3名以上の場合は、下段中央に代表者名を書き、左側に「外一同」と記入します。他の人の名前は、中包みに書くようにしましょう。会社の名前を入れる場合は、個人名の右側に表記します。

 

お中元の贈り方は

お中元は、事前に相手方と時間などを調整して、風呂敷に包んで持参するのが正式なマナーです。ところが、相手によっては 遠方であったり、スケジュールが合わないなどいう場合もあることから、最近は宅配便を使うケースが増えています。

その場合、身内や友人など親しい関係の人であれば、送る旨を電話で伝えても構いませんが、目上の方や、とてもお世話になっている方に送る場合は、贈り物と一緒に挨拶状を付けたり、届くタイミングに合わせて、手紙かはがきの挨拶状を送るのがマナーとされています。

 

喪中の時はどうするの?

お中元は、お祝い事の贈り物ではなく、日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを表すものです。
そのため、相手が喪中であっても、理屈の上では、お中元のやり取りは差し支えないということになります。

しかしながら、忌中の風習にも地域や宗教によって異なります。事前に相手の事情を確認し了承を得た上で、暑中御見舞や残暑御見舞として、少し時期をずらして贈るという方法もあります。

 

どんなものを贈るのがいい?

ところで、お中元のギフトセットって、定番のハムをはじめとして、お酒や洗剤などなど、たくさんの種類が市販されているのでとても迷ってしまいますよね^^;

予め、相手の趣向が分かっている場合は、その品物を贈ることができますが 、分からない場合は、相手の家族構成や年齢などを十分考慮した上で、予算に応じて選択するのが良いでしょう。
ちなみに、「お中元で貰って嬉しいものランキング」では、商品券やビール、ハム、菓子類、カタログギフトなどが挙げられています。

また、通販サイトのお中元ランキングを参考にするのも、「外さない商品選び」には効果的でしょう。

 

 
以上、お中元について、意味や由来、いつ贈るのか、その他の基本的なマナーなどについてご紹介しました。
実は、私も調べるまでは、贈る時期に細かい地域差があることは知りませんでした。

また、地域については、大きく分けて東日本と西日本という表現をしましたが、東日本側というイメージがある北海道の時期が、実は西日本と同じく遅かったり、九州は、期間が遅めな上に短かったりと、地域によってこんなに差がある事には正直驚いています。

特に。結婚したり社会人になったりと、お付き合いの範囲が広がってくると、こうした地域による時期の違いはとても重要になります。是非参考にして頂けたらと思います。

日頃、お世話になっている方へ、感謝の気持ちを込めて贈るお中元。
その思いをきちんと伝えて、末長く、良好な関係を保っていくためにも、相手に喜んでいただけるお中元を贈りたいものです。
その際にはくれぐれも、贈る時期や基本的なマナーをしっかり守ってくださいね。

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