札幌の雪いつから2025
秋も深まり、そろそろ本格的な冬支度の時期が近づいてきましたね。衣裳ケースの入れ替えやカーペットの変更、ストーブの試運転など、冬の準備は順調に進んでいますか?
冬といえばやはり雪。雪遊びやスノーアクティビティといえば、全国的にも名高い北海道を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。特に札幌は都市機能と雪の魅力が融合した人気エリアです。気になるのは、今年の初雪や積雪がいつから始まるのかということですよね。
ウィンタースポーツが好きな方は、スキーやスノーボードを早く楽しみたくてウズウズしていることでしょう。もちろん、そうした観光目的の方だけではなく、北海道に暮らす道民の皆さんにとっても、雪の到来は生活に直結する重要な問題です。愛車の夏タイヤを冬用に交換したり、ストーブや暖房器具のメンテナンス、灯油の確保など、雪への備えは多岐にわたります。
とくに札幌市のように降雪量が多く、生活への影響が大きいエリアでは、「今年はいつから雪が降り始めるのか?」という点が、毎年冬前の大きな関心事となっています。

そこで本記事では、北海道の中でも観光客数・居住者数ともに多い札幌市に焦点を当て、2025年の初雪予想や本格的な積雪時期、さらにはスノータイヤの交換目安など、冬を迎えるにあたって役立つ情報をまとめてご紹介していきます。
北海道は広いため、同じ道内でも地域によって雪の降り始めや積もり方が大きく異なります。最近札幌やその周辺に引っ越してきたばかりという方にとっても、生活に直結する実用的な情報になれば幸いです。
北海道の冬のはじまり
白いフワフワの綿のような虫=雪虫(アブラムシの一種)が空中を舞い始めると、北海道の人々は「いよいよ冬が来るな」と感じます。この雪虫の出現は、毎年10月中旬?下旬頃が多く、冬の訪れを知らせる“自然のサイン”のような存在です。
その後、山間部では初冠雪が観測され、続いて市街地では初霜や初雪、初結氷などが順次記録されていきます。さらに日中でも雪が溶けずに残りはじめ、地面を覆い続ける状態が続くと、いよいよ「根雪(ねゆき)」=長期積雪の始まりです。

初雪の時期は道内各地で異なりますが、札幌では例年10月下旬から11月上旬にかけて初雪が観測されることが多くなっています。中には一度降ってすぐ溶ける“幻の雪”の年もありますが、その後じわじわと気温が下がり、11月中旬?下旬にはしっかりとした積雪に変わっていくのが一般的です。
なお「根雪」という言葉は北海道民の間で自然に使われていますが、気象庁の定義では「長期積雪」とされており、具体的には「積雪が30日以上継続して観測された状態」を指します。つまり、“春まで溶けない雪”という生活感覚とはやや異なり、統計上の基準が明確に設けられている点も知っておくと役立ちます。
札幌の初雪2025年はいつ?
気象庁が公開している1981~2024年の札幌における平年値によれば、札幌市では例年10月28日から29日に初雪が観測されることが多くなっています。また、札幌市の西にそびえる手稲山の初冠雪は平均で10月16日頃、本格的な積雪(根雪の始まり)は12月上旬とされています。

過去10年の札幌での初雪の観測日は以下のとおりです。
2015年:10月25日
2016年:10月20日
2017年:10月26日
2018年:10月23日
2019年:10月30日(史上最遅タイ記録)
2020年:10月19日
2021年:11月15日
2022年:11月16日
2023年:11月4日
2024年:10月20日
※2019年は札幌・稚内などで観測史上最も遅い初雪となり、1890年と並ぶ128年ぶりの記録となりました。このように、年によって大きく差が出ることがある点には注意が必要です。
2025年の札幌の初雪予想については、直近の気象状況を考慮すると10月末~11月上旬が濃厚です。ただし、現在もエルニーニョ現象が継続している影響で、平年よりもやや遅れる可能性も否定できません。毎年の天候は自然任せではありますが、事前にある程度の傾向を知っておくことで、早めの備えが可能になります。
北海道の各地域における初雪の時期
北海道は広大なため、地域によって初雪の時期には差があります。札幌が属する「道央」エリアを基準に、道南・道北・道東の主な都市での平均初雪時期を一覧にまとめてみました。

初雪平均 | 道央 | 道南 | 道北 | 道東 | |||||
札幌 | 室蘭 | 函館 | 小樽 | 稚内 | 旭川 | 網走 | 帯広 | 釧路 | |
11/1 | 11/4 | 11/6 | 10/30 | 10/25 | 10/26 | 11/2 | 11/8 | 11/11 |
日本海側と内陸部は雪が早く、太平洋側は比較的遅い傾向があることが表からも読み取れます。旅行の計画や移住準備の際には、地域ごとの違いにもご注意ください。
本格的な積雪と冬タイヤ交換の目安
初雪が観測されたからといって、すぐに根雪(長期積雪)になるわけではありません。札幌市の場合、根雪が定着するのは平年で12月4日頃とされており、それまでの1ヶ月間は降ったり溶けたりを繰り返す不安定な時期が続きます。
そのため、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)への交換タイミングは「初雪より前」が理想的です。急な冷え込みや朝晩の路面凍結に備えて、11月上旬には交換を済ませておくことが、事故防止にもつながります。

最近では全国的にも気候の変動が激しくなり、突然の雪や寒波が話題になることも増えています。特に北海道外から転勤や引っ越しで札幌に来たばかりの方は、「雪が積もってから替えればいい」と考えがちですが、それでは間に合わない年も多いのが現実です。
安全第一を心がけ、11月1日~10日頃を目安にタイヤ交換を予定しておくと安心です。
札幌近郊スキー場のオープンはいつ?
ウィンタースポーツを楽しみにしている方にとって、気になるのがスキー場の営業開始時期です。札幌近郊には市街地からアクセスしやすい人気スキー場がいくつもあり、11月下旬~12月上旬には早くも営業を開始するところも出てきます。
なかでも「札幌国際スキー場」は、例年11月18日頃からオープンする早期営業スキー場として有名です。初滑りを狙うスキーヤー・スノーボーダーには要注目です。

その他、「ばんけいスキー場」「テイネスキー場」など、札幌市内・近郊に多彩なスキーリゾートが点在しており、それぞれ積雪状況やコース整備に応じてオープン時期が異なります。公式サイトやSNSでの最新情報をこまめにチェックすることが、快適な初滑りへの第一歩です。
まとめ|2025年の札幌、初雪はいつから?
札幌の初雪は例年10月下旬から11月上旬に観測され、本格的な積雪(根雪)は12月上旬に始まるケースが多くなっています。2025年はエルニーニョの影響もあり、やや遅めになる可能性も示唆されていますが、備えは早めにしておくのが安全です。
雪がもたらす冬の楽しみは多い反面、生活上の注意点もたくさんあります。特に運転や防寒対策には早めの準備を。冬タイヤの交換は11月上旬を目安に、余裕をもって行動しましょう。
冬を快適に、そして安全に過ごすために、今年も天気予報や気象情報に注目しながら、北海道ならではの雪のある暮らしを楽しんでくださいね。
雪降れ❄️ー!