イースター2026はいつ?決め方は?
「イースターの日」という言葉、最近では日本でもよく耳にするようになりましたよね。特に東京ディズニーランドの「ディズニー・イースター」の影響で、ずいぶんと浸透してきたように感じます^^;
キリスト教の世界では、イースターはクリスマス以上に大切な祝日とされており、イエス・キリストの復活を祝うとても重要な行事です。
その起源は、春の女神『Estera(エオステレ)』に由来するといわれています。
キリストが十字架にかけられてから3日後に復活したことが「命の再生」の象徴とされ、春の生命の息吹と結びつけられ、この女神の名にちなんで名付けられたという説があるのです。

そんな『イースター』ですが、毎年日付が変わる行事だってご存知でしたか?
しかも、その日程の決め方がけっこうややこしいんです^^;
今年もイースターが近づいてきましたので、2026年のイースターが「いつ」に当たるのか? そして、その日程が「どうやって決まるのか」について、今回はわかりやすく解説していきます。
あなたの常識がちょっと変わるかもしれない”意外なキーワード”についても触れていきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
2026年のイースターの日はいつ?
2026年のイースターは4月5日(日曜日)です。
イースターの日付は毎年変動し、最も早い年は3月22日、遅い年だと4月25日になることもあります。
そのため、年によってはエイプリルフールと重なることもあり、例えば次回は2029年がそのケースにあたります。

イースターのイベントと言えば
少し余談になりますが、日本で「イースターのイベント」と聞くと、東京ディズニーランドやディズニーシーでの限定イベントを思い浮かべる方も多いと思いますよね。
一方、海外ではイースターの過ごし方として、次のようなイベントが定番となっています。
イースターエッグづくり
カラフルな卵にペイントや装飾を施し、春の訪れや生命の再生を祝うクラフト遊びです。家族みんなで楽しむ伝統的な風習です。
エッグハント
庭や家の中に隠されたカラフルな卵(チョコやおもちゃ入り)を子どもたちが探し回るゲーム。宝探しのようなワクワク感が人気です。
スプーンレース
スプーンの上に卵を乗せて、落とさずに走る競争。子どもだけでなく大人も一緒に盛り上がれる楽しいレクリエーションです。
イースターの日にちの決め方には謎がある?
イースターの日付は毎年変わります。そして、その決まり方もちょっと独特で、ややこしいんです!
たとえば日本の記念日でも、「母の日」や「父の日」、「敬老の日」など、○月の第◯◯曜日といった形で毎年日付が異なるものがありますが、イースターはそれよりさらに分かりにくいルールで決まります^^;
なんと、お空の「月」が深く関係してくるんですよ!

具体的に言うと、「春分の日の後、最初の満月が出た直後の日曜日」がイースターになります。
…と説明しても、正直ちょっとピンとこないですよね^^; なんだか暗号みたいですが、順を追って解説していきますね。
2026年の春分の日は3月20日(金)です。
実は春分の日も毎年固定ではなく、地球の公転周期が約365.24219日という微妙なズレのため、うるう年などで調整しても完全には一致せず、年によって3月20日または21日になります。
ではその後、満月はいつなのか?という話になりますが、
正直、日々の生活で「次の満月はいつ?」なんて気にしている人はほとんどいませんよね^^;

普通は「今日は満月っぽいな?」と空を見上げて気づく程度ですが、イースターを知るにはちゃんとカレンダーで確認する必要があります。
2026年、春分の日(3月20日)の後にやってくる満月は、3月29日(日)です。
そして、その次の日曜日である4月5日が、2026年のイースターになります。
ここでひとつ気になるのが、「満月と日曜日が同じ日になったらどうなるの?」という疑問ですよね。
その場合は、その次の週の日曜日がイースターとなります。「いや?、なかなか複雑ですね^^;」
イースターの日は世界共通ではない??
実は、先ほど少し触れましたが、イースターの日は世界中で共通しているわけではありません。
イースター(復活祭)は、カトリックやプロテスタントを中心とした「西方教会」、そしてギリシャ正教などの「東方教会」で、それぞれ別々に祝われているのです。
日付の決め方そのものは基本的にはどちらも同じルールを使っています。
ですが、西方教会と東方教会では使っている「暦」が異なるため、同じルールでも出てくる日付が違ってしまうのです。

この「暦」というのは、グレゴリオ暦とユリウス暦のことを指しています。
私たちが普段使っているカレンダー、つまり西暦は「グレゴリオ暦」に基づいています。
一方、東方教会では「ユリウス暦」という古い暦を使ってイースターの日を決めているため、毎年のイースター日が異なる結果になるんですね。
つまり、イースターは世界中で同じ日に行われているわけではない、ということだけ覚えておくとよいでしょう。
次の項では、グレゴリオ暦とユリウス暦についてもう少し詳しく見ていきましょう。
グレゴリオ暦とユリウス暦とは?
2026年は、再びうるう年です。そして、「うるう年にオリンピックが開催される」と聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
また、「うるう年は4年に1回やってくる」というのも、よく知られている一般常識です。
ところが、それだけの知識では、実はまだ旧暦=ユリウス暦に基づく暦の話なんです。
たとえば2024年がうるう年だったとして、その4年後は???もちろん2028年ですね。
ではもっと未来の話。2096年もうるう年になりますが、その次のうるう年はいつでしょう?
「えっ? それなら2100年でしょう^^」
…残念ながら、不正解です!
西暦2100年は平年(1年=365日)で、正しくは2104年がうるう年になります。
これこそが、今私たちが使っている「グレゴリオ暦」の特徴なのです。

ユリウス暦では、単純に「4年に1回のうるう年」で計算されていたため、
長い年月が経つと、実際の季節や太陽の動きとズレが生じてしまうという問題がありました。
実際には、うるう年で加える1日は、1年に換算すると「約6時間のズレ」を補うものになります。
つまり、1年=365日6時間としてしまうと、
地球が太陽を1周する時間(公転周期)である365日5時間48分45.179秒と微妙なズレが生じてしまうんです。
このズレを解消するために導入されたのが、グレゴリオ暦。
簡単に言うと、400年間でうるう年を97回だけにして調整された仕組みです。
(ユリウス暦では400年で100回になります)
では、その“引き算の3回”はどこで省くのでしょうか?
それには、ちょっとしたルールがあります。

それは、「西暦が100で割り切れて、なおかつ400では割り切れない年」です。
この条件にあてはまる年(たとえば西暦2100年など)は、
本来ならうるう年になる周期にあっても、平年(365日)として扱われます。
次に当てはまるのは2200年や2300年、2500年などですね。覚える必要はありませんが、豆知識としておもしろいですね^^;
このようにして、400年間で97回のうるう年とすることで、
1年の平均日数は365日5時間49分12秒となり、
地球の公転周期とかなり近い値(約30秒のズレ)にまで調整されているのです。
ちなみに「1日は24時間」とされていますが、厳密にはグレゴリオ暦ベースでは「23時間59分程度」になるため、1分ほどのズレも生まれてくるというお話もあります。
イースター2026まとめ
最後はちょっと理屈っぽい話になってしまいましたが、「イースターの日が世界共通ではない」ことだけでも覚えておいていただければ十分です!
基本的には、「春分の日の後に来る最初の満月の次の日曜日」がイースターの日。
やっぱり覚えるにはややこしいルールではありますが、
それだけ「春分の日」や「満月」といった自然のリズムが、古くからとても大切にされてきた証なんですね。
本来は宗教的で厳粛な行事であるイースターですが、最近ではイベントとしての側面も強くなっていて、
中にはそのギャップに少し複雑な気持ちを抱く方もいらっしゃるかもしれません。
でも、何より大切なのは、「イースターという日がどんな意味を持つのか」を知ること。
形にこだわりすぎず、多くの人がその存在を知って、季節の訪れや命の再生を感じる機会になれば、
それはとても素敵なことなのではないでしょうか。
2017年から7年間は、毎年4月にイースター!
ということで、イースターのイベントで最大の弱点となる移動日付ですが、この7年間はイベントの時期が分かりやすいので、ハロウィンのように日本で定着を図るなら絶好の機会になると思います。