夏至2020はいつ?本当に昼が長いの?冬至と日の出時間を比較

夏至2020 いつ 日の出時間は?

季節がだいぶ夏らしくなってきましたが、
夏本番を迎える前にやってくるものがありますよね。
それは梅雨、そして夏至。

夏至を過ぎると、気温が上がり、夏真っ盛り!
という日々がやってくるというイメージがあります。

ところでこの夏至、
一般的には「昼の時間が長く、夜が短い日」として知られていますが、
それ以外はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

冬至と夏至の日の出・日の入り時間や昼の長さの違い、 そして2020年の夏至がいつなのか、などについて調べてみました。

そもそも本当に昼が長いのか、なぜ長いのかも良く分からないですし、
「まあそう決まってるなら、そうなのかな」くらいで、
今まで何度も夏至の日を過ごしてきた筈なのに、あまり実感が無い方もいるでしょう。

また、夏至の反対といえば冬至ですが、これらの日の出と日の入りは
どれくらい違うのか、というのもあまり知られていないですよね。

今回はそんな夏至について、本当に昼が長いのか、
冬至と夏至の日の出・日の入り時間や昼の長さの違い、
そして2020年の夏至がいつなのか、などについて調べてみました。



 

夏至とは何なのか?

夏至とは、簡単にいうと1年で一番昼が長い日のことです。
昼が長いというのは、太陽の高さが高い=太陽が出ている時間が長い=
「昼が長い」ということなんですね。

太陽が空の高いところを通過すればそれだけ空を横切る時間が長くなるので、
太陽が1年でもっとも高い=もっとも昼が長い=夏至、というわけです。

もう少し詳しく書くと、夏至は暦と天文学では指すものが少しだけ違い、
暦での夏至とは、二十四節気の第10の日で、太陽がもっとも北に寄り、
太陽の黄経が90℃になる日のことで、地球の北半球では
太陽がもっとも高くなり昼が一番長い日です。

こっちが、一般的に知られている夏至ですよね。「夏至日」とも呼ばれています。

ちなみに、二十四節気とは1年を24等分した季節の節目であり、秋分や春分、立夏、大寒など、 季節の変わり目の日としてよく暦に記されている日も、この二十四節気のひとつです。

そして、天文学での夏至は上記の、太陽の黄経が90℃になり天球上で
太陽の赤道面からの距離が最大になる瞬間のことを、
夏至、または夏至点と呼びます。

簡単にいうと1年で一番昼が長い日のことです。

そして冬至はこの夏至の真逆で、
太陽の黄経が270℃に達した日または瞬間をいい
北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日のことです。
1年でもっとも昼が短く、夜が長くなります。

 

ところで、上記で「北半球では」と書きましたよね。
日本は北半球にあるので、夏至の日の現象は上記のとおりなのですが、
そうすると、北半球か南半球かによって違うのでは?
と疑問が出てきますよね。「その通り、違います。」

夏至の日、北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れません。

また、南半球では昼と夜の長さの関係が北半球と逆転するため、
天文学的な夏至とは別に、慣習的に「一年中で一番昼が長く夜が短い日」
のことを夏至と呼ぶことがあるそうです。

つまり、南半球が慣習的な意味での夏至を迎える日は、
北半球では真逆の冬至の日、ということになりますね。

 

 

2020年の夏至はいつ?

さて、次は2020年の夏至はいつなのか、についてのお話です。

2020年の夏至日「6月21日」です。
また、夏至の瞬間である夏至点は、世界時では「6月20日21:43」、
日本時間ではその9時間後の「6月22日6:43」となります。
ちなみに今年の冬至は12月22日です。

ところで夏至日って、6月21日だったり6月22日だったり、
その年によって微妙に違う気がしませんか?

これはなぜかというと、地球の公転軌道が楕円であるなどの理由で、
地球が太陽の周りをきっちり365日ではなく、
365日5時間48分45秒ぐらいで一周しているため、、

2020年の夏至日は「6月21日」です。

この5時間48分45秒というズレのせいで、
夏至の瞬間が毎年同じにはならない訳です。
同じく、冬至もこんな感じで毎年微妙に違います。

しかし、現在この記事をお読みの方は、
夏至=6月21日とお考えていただいてもほぼ問題にはならないでしょう。
2015年こそは22日でしたが、その後は40年先まで夏至は6月21日になります。

今までなんとなく過ごしていた夏至も、
こうして毎年夏至点や夏至日が違う理由を知ると、
なんだかどんどん興味がわいてきますよね^^



 

夏至は本当に昼が長いの?と疑ってしまう理由

夏至は昼が長い日である、という理由を色々書いてきましたが、
読んで、過去の夏至を思い出そうとしても「そんなに昼間長かったっけ?」
とあまり納得できないのではないでしょうか。

これはおそらく、6月21日付近の日本が、毎年梅雨時期であることから

これはおそらく、6月22日付近の日本が、毎年梅雨時期であることから、
日照時間が短く、昼が長いと言われてもイマイチよくわからないからだと思います。

寧ろ、梅雨中の夏至の日照時間は冬よりも短いこともあるのだとか…。

雨が降っていても昼間には変わりないのですが、
せっかくなら晴れた日に他の日と比べたりして、
夏至の昼の長さを感じてみたいものですね。

 

 

夏至と冬至の昼の長さや日の出・日の入りの違い

1.夏至と冬至の日の出・日の入り時刻の比較

夏至と冬至は昼と夜の長さが逆である、といわれていますが、
ではだいたいどれくらい違うのでしょうか?

ざっくり調べたところでは、夏至と冬至の昼時間の長さの違いは東京で比べると、
5時間もの差がある、とのことでした。

その違いを、もっと詳しく、日の出と日の入りの時刻で比べてみましたよ。

 

日の出と日の入りの時刻は、日本国内でも緯度などが変わる関係で、
それぞれの地域で違うのですが 、代表として東京を調べると…

【東京】
夏至(2020年6月21日):日の出 4:25、日の入り 19:00 →昼14時間35分
冬至(2020年12月21日):日の出 6:46、日の入り 16:31 →昼9時間45分

昼時間を比べると、たしかに5時間くらいの差がありますね!

昼時間を比べると5時間くらいの差があります!

次に、地域差がどれくらいか気になったので調べました。
差がわかりやすい北と南ということで札幌と沖縄をチェックしてみましたよ。

【札幌】
夏至:日の出 3:55、日の入り 19:17 →昼15時間22分
冬至:日の出 7:02、日の入り 16:02 →昼9時間0分

【那覇】
夏至:日の出 5:37、日の入り 19:25 →昼13時間48分
冬至:日の出 7:12、日の入り 17:40 →昼10時間32分

夏至は北のほうが昼が長く、冬至は南ほど昼が長い、
夏至と冬至の昼の時間の長さの差は北に行くほど大きくなる、という感じですね。
おもしろいですね^^

日の出と日の入り時間は、
国立天文台のサイトで日本全国各地の時刻を調べることができ、
他の色々な地域ごとにもかなり違って面白いので、
ぜひ、お住まいの地域でも調べてみてくださいね。

国立天文台・各地のこよみ




 

2.夏至=もっとも日の出が早く日の入りが遅い日、ではない

夏至は一年でもっとも昼が長く、冬至はもっとも夜が長い、というのと
前項で調べた、夏至は日の出が早く、日の入りが遅い・冬至はその逆、
というのを合わせて考えると…

なんとなく、夏至と冬至は、日の出と日の入りが一年で「もっとも」早いとか
遅いとかの日なのか、と思いがちなんですが、実は違います!

日の出と日の入りの「もっとも」早い、遅い日を、夏至と冬至を絡めて簡単にまとめると

・日の出がもっとも早い日は、夏至の1週間ほど前
・日の入りがもっとも遅い日は、夏至の1週間後
・日の出がもっとも遅い日は、冬至の2週間後
・日の入りがもっとも早い日は、冬至の2週間前

日の出がもっとも早い日は、夏至の1週間ほど前

 

日の出・日の入りの早さ遅さのピークと、昼と夜の長さのピークが、
近いようで一致しないのがなんだか不思議ですけど
地球の地軸の傾きや楕円軌道などの影響で、
夏至や冬至=日の出入り時刻のピーク、にはならず、ズレるのだそうですよ。

ちなみに、なぜ日の出・日の入りの時刻が変化するかについても簡単に説明しておくと、
主な理由は以下のふたつ。

太陽の通り道である黄道と天の赤道が23.4度傾いているため、
太陽が天の赤道に対して動く速度が一定ではない

地球の公転軌道が楕円であるため、太陽の日々の進みが一定ではない
このせいで、太陽が真南を通過する「南中時刻」も、
ずっとお昼の12時に固定されているわけではなく、季節によって変化します。
この南中時刻を基準にして昼時間を1/2し、1/2前が日の出、
1/2後を日の入りとすると、季節による南中時刻の変化にともない、
日の出と日の入り時刻も季節で変わってくる

というワケです。

夏至や冬至=日の出入り時刻のピーク、にはならず、ズレるのだそうですよ。

なお、日の出と日の入りの季節変化と、夏至と冬至の関係は、
言葉だけで説明したり理解するには難しいのですが 、
国立天文台のサイトにグラフ付きで詳しく説明が載っていましたので、
それを見るとなんとなくわかるかもしれません。

夏至や冬至の太陽の高度と、南中時刻の季節の変化の関係などが説明されています。
よかったら見てみてくださいね。

日の出入りの季節変化
南中時刻は変化する

 

 

夏至2020のまとめ

以上、夏至について、夏至とはなんなのか、
2020年の日にち、夏至と冬至の日の出や日の入り時間と昼の長さの差、
などなど、まとめてみました。

夏至って、春分の日や秋分の日のように休日でもないし、
毎年いつの間にか過ぎてたとか、なんとなく過ごしてた…
という方も多いと思いますが…

暦で決められた季節の節目という他に、
地球や太陽の不思議がいっぱい詰まった凄い日だった!というのが、
分って頂けたでしょうか。

もし、このページを開いたきっかけが、
お子さんからの「夏至っていつ?」「なぜ昼が長いの?」なんて質問だったなら、
その疑問に答えてあげながら、普段何気なく見ている太陽について、
親子で想いを馳せたり、一緒に更にもっと詳しく調べてみるのもいいかもしれませんね。

夏至2020のまとめ

地球の自転や公転、太陽との関係については、ちょっと難しく奥深い話なので、
この記事だけで理解するのは無理だと思うのですが 、
今回の夏至に関しての記事が、関連する用語を覚えたり、
そこからもっと詳しく調べていったりなど、興味が広がり楽しい時間を
作るきっかけになれば、嬉しいです。

3 件のコメント

  • 夏至、冬至と昼と夜の長さが同じで無い事はちょっとした驚きでした。
    今朝はなんだか明るくなるのが早く感じたので調べてみました。とても勉強になりました。ありがとうございます。
    何よりもきのうは晴れ。今日も朝。健康でいられる事に感謝しております。

  • 6月22日0:54は、世界時じゃなくて日本時間の夏至みたいですが・・・

  • 日の出と日の入りが 地域によって、同じタイミングでズレて行くものと思っていましたが、昼の時間がこんなに違っていたとは驚きです。

  • 小島昭浩 へ返信する コメントをキャンセル

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