鏡餅2020いつまで飾るいつ食べる?意味は?
皆さんは新年に向けて、しっかり用意ができていますか?
年末の仕事の大詰めや連日の忘年会、年賀状書き、大掃除などを乗り切ったら、
おせち作りや鏡餅、門松やしめ飾りの用意など、色々あって大忙し!
すべて予定通り順調!というのは、
なかなか難しいかもしれませんね^^;
気持ちよく2020年を迎えるために、
やることをやってスッキリとした気持ちで年を跨ぎたいものですよね。
新年の準備のなかでも早めに計画しておきたいのは、年末に飾る鏡餅です。
しかし、この鏡餅って、いつまで飾るものなのかご存知でしたか?
また、由来や意味を聞いたことがある方はおられるでしょうか?
なんとなく縁起がいいから…という理由で飾って、
あまり気にしていなかったという方も多いかもしれませんね。
日本の正月に飾られる鏡餅には、実は興味深い伝統があるんですよ。
今回は、そんな鏡餅についてのあれこれを、調べてみたいと思います。
この記事を読んで予備知識を付けておけば、
晴れやかな気持ちで新しい年を迎えるのに役立ちますよ。
鏡餅の由来と意味
鏡餅の由来
この鏡餅の由来となる行事は、
平安時代から存在していたと言われています。
当時宮中では「歯固めの儀」という正月行事が行われていました。
これは、固いものを食べて歯を丈夫にし長寿を願う儀式のことで、
歯が丈夫であれば、健康に長生きできるという考えがあったようです。
この歯固めの儀とセットになっていたのが、「鏡餅の祝い」でした。
「鏡餅」という呼び名は、
昔の鏡が円形で、その形に似ていることから来ているそうです。
昔の鏡は神事に用いられる神聖なものだったで、
鏡の形に似た餅には、神様の霊が宿ると考えられていました。
その生命力の宿る神聖な餅を食べることによって、
新たな一年のためにさらに力を得られる、と信じていました。
また、餅はもともと、特別な日に神様に捧げる神聖な食べ物でしたし、
長く延びて切れない事から長寿を願う意味も含まれていました。
現在に近い形で飾られるようになったのは、
家に床の間が作られるようになった室町時代以降の事だと言われています。
武家では床の間に飾った具足(甲冑)の前に鏡餅を供え、
その鏡餅には譲葉・熨斗鮑・海老・昆布・橙などを載せるのが通例となり、
これは具足餅(武家餅)と呼ばれました。
現代において、鏡餅にみかんを載せるのも、この時に載せた橙(だいだい)が始まり。
本来はみかんではなく、橙でなければいけない理由がありました。
それは橙の実が、木から落ちずに大きく育つことにあやかって、
代々家が大きく栄えるようにと願った縁起物だったからです。
こうして古くは平安、室町、江戸、明治時代などを経て、
鏡餅の色や飾り方も少しづつ変化しながら現代に至ります。
現代での鏡餅を飾る意味
長い歴史と変化を経て、現代での鏡餅を飾る意味は以下のようになっています。
鏡餅の丸い形は「円満」を、ふたつ重ねるのは「かさねがさね」を表し、
「円満に年を重ねる」という意味が込められています。
餅が大小ふたつなのは、その方が安定感があって載せやすいから…ではなく、
陽の太陽と、陰の月を表しているそうですよ。
上にみかんを載せるのは、前項にも書いたとおり、縁起のいい橙を載せた事が由来
「子孫が代々(だいだい=橙)栄えるように」という語呂合わせも加わっています。
橙が手に入りにくい場合の代用がみかんというわけです。
鏡餅の下に敷いている紙は、ふちが赤い紙を使用しています。
これは四方紅といって、一年の繁栄を願う意味があります。
飾りつけにある緑の葉は、シダの葉が使われます。
葉の裏が白いので裏白と呼ばれ、白髪になるまでの繁栄を願う意味があります。
鏡餅を載せる台である三宝(さんぽう)は、尊い相手に物を差し上げる時、
台に載せる事が礼儀であったことから使われています。
新しい年を運んでこられる歳神様への供え物として、
さらには良い年であるようにという祈りを込めて、飾るようです。
鏡餅はいつまで飾るのか?供える期間は?
まず、いつから飾るのでしょうか?
鏡餅は12月26日頃から飾り始めてもいいそうですが、
12月28日が最適とされることが多いようです。
「八」の字が末広がりで日本では縁起のいい数字とされているからだそうなのですよ。
29日は「二重苦」を連想するため避けたほうが良いとされていて、
31日は「一夜飾り」なので良くないとされています。
歳神様は31日の早朝に来られるので、
31日の昼や夜に飾るとお供えが間に合わず、「この家は神を迎える意思がない」
と受け取られ神様がUターンして帰ってしまうとか…^^;
これが一夜飾りが良くないとされる理由です。
そして、いつまで飾るのでしょうか?
一般的に鏡開きは1月11日に行われます。
鏡餅は神様への供え物ですので、
松の内、つまり正月の松飾を飾る期間は下げることはしません。
この松の内は、元々は1月15日までとされていましたが、
現在では関西が1月15日まで、関東は1月7日まで、と地域によって考え方が分かれます。
地域ごとに松の内が明けてから、鏡餅を下げて食べるのがよいようです。
そのなかでも1月11日が特にすすめられているのは、
ぞろ目で縁起がいいからだそうです。
鏡開きは、お正月に一区切りをつけ、今年の仕事始めをするという意味があり、
武家から始まった行事といわれています。
お住まいの地域の習慣に合わせて、鏡開きをしてくださいね。
鏡もちはいつ、どうやって食べる^^;
鏡餅は鏡開きした時にいただきます。
なので、一般的に「いつ」かと言えば、1月11日になります。
ちなみに2020年の1月11日は土曜日です。
お正月は、神様が新しい命を与えるためにやってくると信じて、
鏡餅を供えて神様が宿るようにします。
神様の霊が宿った鏡餅をいただく事で、その力を授かり、
今年1年の家族や一族の安全を祈願します。
「飾る(お供え)」「開く」「食べる」の一連の流れ全てをこなして、
はじめて鏡餅の恩恵が受けられるそうなので、必ず食べましょう。
ちなみに、鏡餅を割るのに刃物を使用するのはご法度です。
これは切腹を連想して縁起が悪いからだそうで、手を使うか、木槌を使います。
とはいえ、大きくて硬くなった餅を割るのは
正月に寝かせておいた力を振り絞っても、相当大変だと思います。
その場合、水でふやかして食べやすい大きさに千切るとか、すりこき棒で叩く、
などの方法があるようです。切らなければOKです^^
せっかく神様から力をいただける鏡餅で誤飲事故がないように、
お子様やお年寄りがいる家庭では、なるべく細かくしたいですね。
そうして小さくした鏡餅は、お雑煮やぜんざいなどにして
美味しくいただくのが一般的です。
油で揚げて、かき餅にするのも美味しいのでおすすめですよ^^
以上、鏡餅について調べてみました。
日本人にとって、初詣と同じくお正月飾りなどの風習は、
意味など深く考えずに行う生活の一部となっています。
普段は由来などを気にする事もあまり無いかもしれませんが、
こうしてふと気になった時に調べて、まつわる文化や込められていた意味を知る事で
より深くお正月を祝う事ができ、楽しめるのではないかと思います。
意味を知っていた方が御利益もありそうな気がします^^
由来や意味が分かっていれば、新年を迎える用意も心を込めて行えます。
きっと正月準備もはかどることでしょう。
今年の鏡餅は、なんとなくひと皮剥けた気持ちで、飾りつけが出来そうですね。
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