時候の挨拶にある「新春の候」ってなに?期間はいつまで?

新春の候 いつまで

年賀状や、お正月明けの寒中見舞いなどの挨拶状やメール、
手紙などによく使われる時候の挨拶で
「新春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
なんて文章がありますが…

新春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます

この「新春の候」という言葉、いつまで使っていいんだろう?
そもそも新春の候って何?と、疑問に思ったことはありませんか?

学生時代はなんとなく周りの真似をして使っていたという方も、
社会人になると職場の上司や取引先などに送るビジネス文まで
「なんとなく」、というわけにはいきませんよね^^;

「あれ?今まで使い方合ってた?」と心配・疑問になった方は、
この機会に、しっかり「新春の候」の示す時期や、他に使える季節、
文例など覚えてはどうでしょう。

「新春の候」という言葉、いつまで使っていいんだろう

会社で「〇〇さん、取引先に挨拶状出しておいて~」などと言われても、
慌てずスマートに送れるようになると思いますよ。

というわけで、「新春の候」について、まとめてみました。

 


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「新春の候」とは、なんなのか

「新春の候」、まずは基本的なことですが、
読み方は「しんしゅんのこう」といいます。(候は「そうろう」じゃないですよ!)

これは時候の挨拶に使われる季語または慣用句で、
時候の挨拶の書き出しに入れる言葉です。

これを使って「新春の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」
のような挨拶の書き出し文を作ります。

時候の挨拶の書き出しに入れる言葉です

その後、「皆様お元気で新年をお迎えのことと存じます」などの
挨拶文に続いていきます。

 

 

 

「新春の候」は、いつまで?使う時期について

「新春の候」の新春、春という言葉が入っていますが、
2月や3月ではなく、1月に使われる言葉です。
年賀状にもよく使われているので、
お正月のイメージが強い方も多いかもしれませんね。

使う時期としては、一応マナー的には1月1日から、
1月いっぱいまで使える言葉という事になっています。

ですが、上記のように最近ではお正月の言葉だと考えている方も多いので、
マナー違反だと誤解されたら嫌だなぁと心配な方は、
実際に使うのは1月上旬(松の内の7~15日頃まで)くらいにしておくと、
無難かもしれません。

1月下旬に挨拶状など送る場合は、他にも1月に使う季語として

・初春の候
・酷寒の候
・厳寒の候
・厳冬の候
・寒冷の候
・寒風の候
・大寒の候

などがありますから、そちらに入れ替えて使うと良いでしょう。

また、ビジネス文なら、季節を問わずに使える「時下」という言葉も便利です。
「新春の候」の部分に入れて使います。

 

 

 

「新春の候」を使った挨拶の書き出し文例

時候の挨拶として使う場合は、個人用は少しだけカジュアルに、
ビジネス用はかっちりと、という感じで使い分けるのが良いと思います。
文例を少しだけご紹介しますね。

「新春の候」を使った挨拶の書き出し文例

 

ビジネス用

「新春の候、皆様にはおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます」

「新春の候、貴社ますますのご繁栄のこととお慶び申し上げます」

「新春の候、貴社ますますのご発展のこととお慶び申し上げます。
平素はなみなみならぬお引き立てを心より感謝申し上げます」

「新春の候、貴社いよいよ御発展のことをお慶び申し上げます。
いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます」

最後ふたつの、「平素はなみなみならぬ~」とか「いつも一方ならぬお力添えに~」は、後に続く挨拶文とのバランスを考えて、他の挨拶と組み合わせても使えますよ。

 

個人用

「新春の候、皆様お元気で新しい年をお迎えの事と存じます」

「新春の候、新春の候、皆様いよいよお元気でお過ごしとのこと、
お慶び申し上げます。」

「新春の候、皆様にはご壮健にてお過ごしのこととお慶び申し上げます」

「新春の候、皆様にはおかわりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます」

 


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書き出しの後に続く、挨拶文の文例

挨拶の書き出しの後は、以下のような文を続けて、挨拶文を結びます。

 

ビジネス用

「本年もよろしくご厚情賜りますよう、お願い申し上げます」
「本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」

 

個人用

「極寒の折から、くれぐれもご自愛ください」
「寒さ厳しき折から、ご自愛の上ご活躍のほど、お祈り申し上げます」
「今年も御一家にとって幸多い年でありますよう、お祈り申し上げます」

 

 

書き出しの後に続く、挨拶文の文例

以上、「新春の候」を使える時期や、文例など、まとめてみました。

挨拶に「新春の候」のように「候」が入った季語を使うと、
全体的に少し堅い雰囲気になります。

そこで後に続く文例をそのまま使うのではなく、仮にビジネスで使うにしても、
相手を気遣う内容など、失礼にならない程度に少しだけ自分の言葉を使うと
事務的なだけの堅い文章から、気持ちがこもった文章へと印象が変わります。
気遣いも出来てきちんとした言葉も使える有能なイメージも持たれるのでおすすめです。

時候の挨拶は短い文章ですが、
だからこそ、その中にきちんと気持ちを込める工夫が大切なんですね。

この記事で挙げた季語や文例などを参考にしつつ、
是非あなたらしい心のこもった挨拶文を作ってみてくださいね。

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