インフルエンザ2019-2020 予防接種の時期はいつ?
今年も本格的な冬の到来が間近に迫ってきましたが、
毎年、この時期になると気になるのがインフルエンザです。
高熱が出たり、咳が止まらなくなるなどの症状が出て、
時には、肺炎や急性脳症などを引き起こし、
死亡する場合もあるという、とても恐ろしい感染症の一つです。
インフルエンザに感染すると、
自分自身がつらいのはもちろんですが、
家族や学校、職場など周囲の人にもうつる可能性も高く、
感染が急速に広がる場合も多くあります。
そこで、可能な限りそのような事態を避けるために、
感染を未然に予防することが必要になります。
インフルエンザの予防といえば、
まず最初に頭に浮かぶのは、マスクを着用するとか、
うがいや手洗いを小まめにするとかということですが、
それだけでは万全ではないな~と感じている方も少なくないでしょう。

マスクをつけていても、満員電車など人が密集した場所で、
マスクを付けずに咳をする人が近くにいる場合は、
予防効果が限定されるとも言われています。
そンな時に、最も効果的な予防方法とされているのが、
インフルエンザの予防接種です!
これを受けておけば、インフルエンザに感染しづらくなるばかりか、
感染したとしても症状を緩和することができるんです。
そこで今回は、インフルエンザの予防接種について、
2019-2020の接種時期はいつ頃なのか、
金額はどれくらいなのかなどについてご紹介します。
ご自身が、またご家族の皆さんが、
この冬を元気に乗り切るために、
ぜひ参考にしてくださいね。
インフルエンザ予防接種2019-2020の受ける時期は?
インフルエンザの予防接種の時期を考えるに際して、
「いつから受けられるの?」ということも気になりますが、
「いつ受ければ効果が最大に得られるの?」「早めに受けた方がいいの?」
などということも疑問に感じますよね。
まずは、これらのことについてご紹介します。
インフルエンザの予防接種は、毎年10月中旬ごろから医療機関で始まります。
では、開始されたらすぐに受ければいいのかといえば、そうとも限らないのです。
その年のインフルエンザが、
いつ頃流行するのかということによって状況が変わります。
実は、インフルエンザワクチンは、
接種してすぐに効果が出るものではなく、
身体の中に免疫が生まれるまで、数週間の期間を要します。
また、予防接種の効果は5ヶ月程度なので、
早ければ早いほど良い、というわけではなく、
あまり接種が早すぎると、本格的に流行し始めた時には既に効果が切れている!
そんな可能性もあるんです。
そのため、インフルエンザが猛威を振るう1月までに抗体をつけておくためには、
12月中旬頃までに予防接種を受けるのがベストな選択です。
さらに、1度だけではなく、2度接種した方がより効果があり安心できる、
とも言われています。

ちなみに、1回目の接種と2回目の間は、
1~4週程度期間を空けることとされています。
ただし、これはあくまで例年の時期の話であって、
20119-2020については時期が異なるので注意が必要です。
というのは、過去のインフルエンザの流行の状況を見ると、
前年の流行時期が遅かった場合は、翌年は例年並みより早く、
逆に、早かった場合は遅くなる傾向があるのです。
このことから、2020年のインフルエンザは、
例年よりも遅い時期に流行する可能性が高くなります。
一昨年には、夏になっても流行している地域もありました。

絶対に遅く始まる、と断定することはできませんが、
先述したように、予防接種の効果は5ヶ月程度です。
ですので、その辺も多少念頭に置きながら、
接種を受けるのがいいと思います。
もし、2回接種を受ける場合は、
まず、10月に1回目を受けて体内に抗体を作っておいてから、
11月に2回目を摂取すれば、安心して12月を迎えることができますよ。
インフルエンザの予防接種は誰もが2回必要なのか?
インフルエンザの予防接種は2回受けたほうが良い!
相互紹介しましたが、この点についてもう少し詳しく見ていきましょう。
もちろん、予防接種は、1回だけでもある程度の抵抗力は付けることができます。
2回摂取すれば、その抵抗力をより強くすることができるのです。
インフルエンザの予防接種のワクチンは、
「不活化ワクチン」と呼ばれており、
1回接種した場合は、効果が1ヶ月で消滅します。
ところが、効果が消滅する前に、
2回目のワクチンを接種することで、
免疫の増幅効果が作用して、さらに高い免疫力がつき、
その結果、数か月間予防接種の効果が持続するのです。
これが、予防接種を2回受ける方が良いとされている理由です。

となると、
「インフルエンザの予防接種は1回受けるだけじゃ意味ないのでは?」
ということになりますが、これは年齢によって異なってきます。
成人の場合、過去に既に何度かはインフルエンザにかかっているので、
元々、多少のインフルエンザに対する免疫力があります。
そのため、予防接種を受ける事によって、
元々持っている免疫力を活性化させるので、
1回の接種でも予防効果があるということになります。
もちろん、2度接種した方がより強力な効果が得られますが、
1回の接種だけでも、予防効果は64%、
罹患したときの死亡予防効果も80%もあるとされています。
仕事などが忙しくて2回も受けられない、という場合でも、
少なくとも1回は接種しておくだけで結果が変わってくるので、
是非受けられることをおススメします。

ちなみに、2回予防接種を受けた場合は、
予防効果が94%になるとされています。
急に何日も仕事を休めないので、
インフルエンザの感染だけは絶対に避けたい、
そんな方は、できれば2回受けるようにしましょう。
一方で、これまでインフルエンザに感染したことがない、
また、感染したことが少ない子供の場合は、
成人のような免疫力を持っておらず、
特に、12歳以下の子供は免疫力が少ないので、
ワクチンの効果を持続させるためにも、
2回の予防接種が必要とされています。
インフルエンザの予防接種の料金はどれくらい?
それでは、インフルエンザの予防接種の料金はどれくらいかかるのでしょうか。
一般的にお金がかかる、ということは知っていても、
具体的にどれくらいの金額なのかということは、
ご存知ない方も多いでしょう。
人に尋ねても、「2千円くらいかな?」とか「4千円はかかるんじゃない」とか、
答えもバラバラです。
そんなことから、予防接種は受けたいけど、
予想していたよりも高かったら困る…
そんな心配も少なからずあるのではないでしょうか。
そこで、予防接種の料金について調べてみました。

インフルエンザの予防接種は、
治療ではないので健康保険が適用されません!
そのため、原則的として費用は全額自己負担となります。
また、料金は、医療機関が自由に決めて良いとされているので、
病院によって料金が全く異なります。
そうなると、予防接種を受ける病院を選んだり、
かかりつけの病院の料金が他よりも高いのか安いのか?
判断する材料が欲しいですよね。
そこで参考になるのが、ワクチンの仕入れ値です。
ワクチン1本には、約2回の接種分の量が入っています。
1本分の仕入れ値は、医療機関によって多少の差はありますが、
約2,100円程度が相場のようです。
ちなみに、インフルエンザワクチンは、
開封した後は保存が効かないので、余れば廃棄されます。
そこで、在庫管理や仕入れ、
処分や医療機関の人件費などのコストなどから、
1回の接種の料金は、概ね4千円台が妥当だとされています。

ただし、2015年からは、以前よりも予防効果の高いワクチンに変わり、
それに伴って料金が値上がりしているので、
概ね3,000~5,000円程度だと考えておいていいと思います。
また、自治体によっては、
65歳以上の高齢者などを対象とした公費助成があり、
自己負担が少なく接種が受けることができますし、
1人1回限定で1500円程度と比較的安価に受けられる医療機関もあります。
そのため、ご紹介した相場は念頭に置きながら、
お住まいの地域で、より安く予防接種が受けられる医療機関がないか、
ネットなどでチェックするようにしましょう。
以上、今回は、インフルエンザの予防接種について、
2019-2020はいつ受けるのがいいのか、
また、2回接種することの意味や料金などについてご紹介しました。
ご紹介したように、インフルエンザの予防接種を受けたとしても、
100%完全に感染を防ぐことはできませんが、
たとえ感染したとしても、重症化することを防ぐという効能があります。
家族全員がインフルエンザに感染して、
長期間回復しなかったり、
職場で感染が広がって、従業員全員が発症したとか、
受験前に感染してしまったなどなど、
このようなリスクは絶対に避けたいところです。
自分はもちろん、家族や職場の人全員が、
冬を元気で健やかに乗り切っていくために、
ぜひインフルエンザの予防接種を受けてくださいね。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
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