年越しそばはいつ食べるのが正しい?実はあの時間に食べると…

年越しそばはいつ食べる

1年の最終日となる大晦日には、毎年、年越しそばを食べて締めくくるというご家庭も少なくないでしょう。
我が家でも、大晦日の夜は年越しそばを食べようと思っていたんですが、ダイエット真っ最中の夫から、「せめて大晦日ぐらいは、肉系の料理が食べたい」そう言われてしまいました。

「じゃあ、年越しそばは食べないの?」と尋ねると、「それは除夜の鐘を聞きながら食べるんだよ」と返されました。
言われてみれば、TVドラマなどのシーンでよくあるのは、除夜の鐘を聞きながらおそばを食べる光景ですよね。…

年越しそばは除夜の鐘聞きながら食べるんじゃないの?

でも、そうなると、夕飯でタップリお肉を食べた後に、さらに夜食でお蕎麦を食べることになってしまい、体にも悪そうですし、その勢いで、お正月太りに繋がってしまいそう^^;
私的には、夜御飯の時に食べるものだと思っているのですが、年越しそばって、いつ食べるのが正しいんでしょうか?

年越しそばって、いつ食べるのが正しいんでしょうか?

夕飯を食べて満腹の場合でも、さらに頑張って、夜食として食べるのが正解なんでしょうか。そもそも年越しそばにはどんな意味があるの?そんな疑問が沸々と湧いてきました。
そこで、今回は年越しそばを食べる時間や理由、どんな風に食べるのかなどについてご紹介します。



 

年越しそばを食べる時間はいつ?

ネットで、年越しそばを食べる時間についてリサーチすると、いずれも、「大晦日ならいつでもOK」ということでした。つまり、12月31日であれば、厳密には午前0:00~23:59の間なら、いつ食べても良いということになります。
注意すべきことは、12月31日中に全て食べてしまうことです

元日がくるまでに食べきらないと…新年の金運や健康運が下がるとされています。
除夜の鐘を聞きながら食べるという場合は要注意ですね!知らぬ間に年が明けていたということになりかねません!

注意すべきことは12月31日中に全て食べてしまうことです。

ちなみに、除夜の鐘は、早い所では、12月31日の22:40頃から撞き始めて、108回目が撞かれる頃には、殆どの場合、年が明けているということになります。
慌てて食べると消化にも良くないですし、年が明けたら、すぐに就寝する私にとっては、この時間帯に食するのは、正直難しいですね…。

 

いつ食べてもいいのならば、朝食や昼食で、年越しそばを食べてもいいのかな?と考えてしまいます。

朝食や昼食で年越しそばを食べてもいいのかな?

でも、やっぱり、食べるタイミングは、夕飯から深夜にかけて、というご家庭が多いですよね。
夕飯なら、「家族全員で食べることができる」そんな理由からではないかと思うのですが、実は、深夜に年越しそばを食べる理由は、他にもあるようです。

 

 

そもそも年越しそばを食べる意味って?

ウィキペディアを見てみると、年越しそばの由来が9つ挙げられています。そしてその多くは次のように、「そばの性質や形状から縁起を担いだもの」とする説です。

○蕎麦は細長いことから、延命や長寿を祈願したものである
○金銀細工師が金箔を延ばす時にそば粉を用いた
○ソバは風雨に晒されても、その後日光を浴びるとすぐに元気になる事から健康を祈願したものであるetc…
聞いたことがありそうな説から、「初めて聞いた!」とびっくりするものまで。

その中で目を引いたのは、『蕎麦は切れやすいという性質を持つので、一年間の苦労や借金などを切り捨てて、新年に持ち越さないよう祈願した』という説です。

苦労などを切り捨てて新年に持ち越さないよう祈願した

その年最後となる時間帯で、一年間の苦労や借金を切り捨てて、気持ちも新たに新年を迎えたいという願いが、深夜に食べる年越しそばにはこもっているんでしょうね。
「今年の汚れは今年の内に」、なんていうCMもあったように記憶しているんですが、考え方としては同じですよね。

今年の大晦日は夕飯を少なめにして、夜食で年越しそばを頂こうかなと思い始めています…。



 

年越しそばは温かいのが正しい?

次の疑問は、年越しそばって、温かいのと冷たいの、どちらが正しいの?ということです。
冬の寒い時期なので、一般的には、あたたかいお蕎麦が正解と考えてしまいがちですが、どうも実情はそうではなさそうです。

調べてみると、年越しにそばを食べる風習は、江戸の町から始まったもので、商家の風習であった「三十日蕎麦」が起源だとされています。
温かい「かけそば」が登場したのは、江戸で年越しそばの風習が広がり始めた頃とほぼ同時期で、それ以前に商家で食べられていたのは、冷たい「もりそば」だったようです。

個人あるいはご家庭の好みでよいということです。

ネットを見ても、「かけそば派」、「もりそば派」、両論あるようですが…最終的には、個人あるいはご家庭の好みでよいということですね。
ちなみに我が家は「かけそば」にする予定です。

ちなみに我が家は「かけそば」にする予定です。

普段いただくなら好みは「もりそば」なんですが、年越そばだけは昔から温かいお蕎麦がしっくりします。
寒い季節ということもありますが、1年を振り返りながら家族と一緒に「ふーふー」しながら食べるお蕎麦は普段の食事とは違う、幸せを感じるひと時ではないでしょうか。

 

 

年越しそばに入れる具材は?

次に、年越しそばに入れる具材についての疑問です。
今や料理のレシピ関係のサイトはたくさんありますが、どれを見ても、年越しそばのトッピングには明確な決まりはないので、ご家庭のお好みに応じて食してOKとされていますし、実際、様々な具材が紹介されています。

年越しそばのトッピングには明確な決まりはない

ということですが、縁起が良いとされている具材がいくつかあります。

いずれも語呂合わせや由来によるもので、
○ニシンそば:「二親(にしん)」から、たくさんの子供が生まれるように祈願する
○海老天そば:海老の腰が曲がっていることから、長寿のシンボルとされている
○きつねそば:油揚げを入れたきつねそば。狐は稲荷神の使いとされているが、お稲荷さんは商売繁盛の神様なので金運や仕事運を祈願する

どんな具材を入れてもいいということは分かりましたが、せっかくなら縁起を担いで具材を選びたいですよね。
もりそばには海老の天ぷらが合いそう!

 

 

年越しそばはそばでなくてもいい?

年越しそばは「そばでなくては」、当たり前のようにそう考えていたんですが、色々と調べている中で、どうもそのようではないということが分かってきました。

例えば、手打ちうどんで有名な香川県では、年越しはもちろん、年明けにもうどんを食べる習慣があるようです。先述たように、そばには「細く、長く」という意味がありますが、うどんには「太く、長く幸せに」という意味があるようです。

年明けにもうどんを食べる習慣があるようです

他にも、沖縄では沖縄そばを、北海道では、年越し寿司を食べる家庭もあるそうです。
確かに、そばアレルギーの人もいますもんね。道理に合っているかもしれません。

 

 

年越しそばを食べる時間 まとめ

毎年、あまり深く考えずに食べていましたが、年越しそばには、様々な意味があり、人々の願いが込められていたことが分かりました。
また、いつ、どんな風に年越しそばを食べればいいのか、また、そばでなくてはいけないのかという疑問も解消できました。

ただ、どんな場合でも共通して言えるのは、行く年の1年の無事に対する感謝や、来る年の幸せを祈願して食するものであるということです!
そんな年越しそばについて改めて思いを馳せながら、大晦日には、家族揃って、美味しく年越しそばを頂きたいと思います♪

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