2020年の小正月はいつからいつまで?由来や意味は?

小正月2020いつからいつまで

「小正月(こしょうがつ)」という言葉を、聞いたことがありますか?

言葉だけは知っているが詳細は知らないとか、小さい正月?なにそれ?
という方も多いかもしれませんね。

昔はこの小正月の行事が日本全国で盛んに行われていたそうなのですが、
最近では都市部を中心にそれも減り、
都心にお住いで、特に若い方だと馴染みが無いものだと思います。

「小正月(こしょうがつ)」という言葉を、聞いたことがありますか?

しかし一方、地方では小正月はまだまだ健在!!というところもあり、
都心から地方に引っ越した方、嫁いだ方などは
小正月の期間や行事など、なんだか良く分からず、戸惑ってしまいますよね。

そんな方の為に今回は小正月について、
2020年の小正月はいつからいつまでなのか、
由来や意味、など、調べてみましたよ。



 

2020年の小正月はいつからいつまで?

2020年の小正月はズバリ!1月15日です。

2020年の小正月はズバリ!1月15日です。

ですが、地域にいよっては、14日の日没から15日の日没まで、
若しくは14日から16日までの3日間となっていますね。

これは2020年に限った事では無く、毎年この日、またこの期間です。
詳しくは後述しますね。

1月15日は間違いなく小正月に入るので、これを基本として覚えて、
お住まいの地域の習慣や行事に合わせると良いでしょう。

 

 

小正月の由来や意味

現在一般的に知られる、元日や三が日、
または元日から1月7日までの事を示す正月は、
別名「大正月(おおしょうがつ)」といい、
1月15日(前述通り地域差あり)小正月といいます。

つまりお正月が2回あるのですね。いったい何故でしょうか?

小正月は昔、7世紀頃の日本に中国式の太陰太陽暦が導入されるよりも
以前にあった、望の日を月初としていたことの名残りと考えられています。
望の日とは陰暦で月の15日、満月の日の事です。

月を暦の基準にしていた大昔の日本では、
満月から次の満月までが一ヶ月とされていたのです。

小正月の由来や意味

昔の人はこの満月を、おめでたいものの象徴としており、
一年で初めての満月の日を正月としていました。
これが小正月の日付の由来です。

その後、新しい暦が中国から入ってきて、
時の政府によりそれが公の暦として設定され、現在のように
1月1日が一年の初めとなったのです。

しかし、一般庶民のあいだではその後も古い暦が生きており、
15日も望の正月として祝われてきました。
そこで、元旦を大正月、15日を小正月と呼ぶようになった、といわれています。

そうして、大正月と共に毎年祝われてきた小正月ですが、
現代に伝わるこの日の意味としては…
年神様や祖霊を迎える・祀る行事の多い大正月に対して、
小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や鬼追い(悪霊祓い)、
家庭的な行事を行う日とされています。

小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や鬼追い家庭的な行事を行う日

本来は1月7日の人日(別名「七草の節句」。七草粥を食べる日ですね)
まで竈(くど・かまど)を休ませる筈の松の内なのに忙しく働いた主婦を労う意味で、
小正月の事を「女正月」と呼ぶ地域もあるそうですよ。

また、一般的には、この1月15日の小正月をもって、
年末から始まった正月の行事が終了する、とされています。




 

小正月の行事、習慣など

正月の終わりの日である小正月には、様々な行事や習慣があります。

1. 「左義長(さぎちょう)」「どんど焼き」

どんど焼き

1月14日の夜または1月15日の朝に、刈取り跡に残る田などで、
門松などの正月飾りを焼き、その火で焼いた餅を食べる、
または灰を持ち帰り自宅の周囲に撒くと、その年の病を除くと言われている行事です。
作物を荒らす悪い虫や鳥を追い払ったり、悪霊祓いの意味もあります。

また、正月飾りを焼く事によって、出迎えた年神様を炎と共に見送る
という意味もあるとされています。
一般的には、1月15日に神社などで行われているものが良く知られており、
役目の終わったお正月飾りを持って行き、お炊き上げしてもらう日という認識の方も
多いと思います。

 

2. 小豆粥を食べる

小豆粥を食べる

この日の朝には小豆粥を食べる習慣があり、古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、
小正月に小豆粥を食べたことが記されているそうですよ。

小豆粥とは、その名の通り小豆が入ったおかゆのことで、
その年の健康を願って小正月の日に食べるのです。

この小豆の赤い色には、邪気を祓う力があると考えられており、
粥に小豆を入れ食べる事が、五穀豊穣や子孫繁栄を祈る農耕神事とされていたのです。

また、粥の炊き上がり方によって、その年の農作物の作柄を占う「粥占い」や「豆占い」
なんてものもあり、今も地域によっては神社などで行われているようです。

 

3. 豊作祈願

一年間の農作業が順調に進み、豊作になるように祈る為の行事です。
小正月を迎える前の祝い事として「削り花」「粟穂(あわほ)」「稗穂(ひえぼ)」
「餅花」「まゆ玉」などを作って飾ったり、
5月の田植えの様子を真似た「庭田植え」が行われます。

ピンクと白の丸い餅が可愛いらしい餅花はお正月飾りとして良く知られていますが、
これは豊作祈願だったのですね。

豊作祈願

 

 

以上、小正月について色々調べてみました。
なんとなく、小正月が何なのか、わかって頂けたでしょうか?

そのはじまりを調べると、元旦のお正月よりも古い時代から日本に存在した、
大変歴史あるものだったのですね。

そんな歴史の長い文化や習慣であるにも関わらず、農業関係の行事が多い所為なのか、
高度経済成長期以降の都市化の影響で、
現代では残念ながら馴染みが薄くなってしまった小正月。。

「1月15日は、神社でどんど焼きをする日という事は知っているけど、
それが小正月であるということは知らない」、なんて方も多そうですよね。

今回、小正月の由来や意味を知ったこの機会に、
今まで身の周りでこの日に特別何かする人はいなかったし、自分でもしたことがない…
という方も、2020年の小正月は、一年の健康と幸せを願って小豆粥を食べたり、
かわいい餅玉を飾るなど、
日本人が大昔から受け継いできた文化を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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