2020年の正月飾り門松いつからいつまで
取引先へのあいさつ回りや忘年会、年賀状作りや大掃除など、
公私とも何かと気忙しい年末を過ぎると、
いよいよ年が変わり、お正月がやってきます。
皆さんは、鏡餅やしめ飾り、門松など、
2020年用の正月飾りの準備は進んでいるでしょうか。
「お正月まで日があるし、気が早過ぎるんでは?」、
そんな方も多いと思いますが、全然そんなことはありませんよ。
一般的に、お正月飾りは、
お正月の時期だけに飾られものと思われていますが、
実はそうではなくて、大晦日よりも前から飾るものなんです。
![正月飾り門松2020はいつからいつまで 鏡餅、しめ飾り、門松などの正月飾りの準備と片付け方](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
年末は、それでなくてもやることがたくさんあります。
直前になって焦ることがないよう、
できるだけ早めに準備しておくことが必要です。
最近では、こうしたお正月飾り、特に門松などは、
アパートやマンションなど集合住宅にお住いの場合は、
飾らないご家庭が多いですし、実家でも飾った経験がないので、
どのようにすればいいのか分からない、
そんな方も多いのではないでしょうか。
嫁ぎ先が、きちんとお正月飾りをする習慣がある場合、
急に門松の用意を頼まれる可能性もあります。
![門松などはアパートやマンション住まいだったりすると飾らない家もあります](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そんな時に、慌てることなく的確に対応できるように、
予め必要な予備知識を持っておいた方がいいでしょう。
今回は、2020年をおめでたく迎える上で、
正月飾りの門松はいつからいつまで飾るのか?
そして、飾り方や片付け方などについてご紹介します。
門松の由来や意味
門松(かどまつ)とは、お正月に家の門に飾る、
松や竹が一対になったお正月飾りのことで、
別名は松飾りと呼ばれています。
平安時代には、正月に松を門戸に挿す習慣がありましたが、
これが門松の原型で、
室町時代に現在のスタイルに近い形になったとされています。
古来には、木のこずえに神が宿ると考えられていました。
そのため、門松は、
年神様を家にお迎えするための「依り代(よりしろ)」と見立てられているのです。
年神様は新年の神様ですが、この門松を目印にして、
家に下りてきてくださるんですね。
![門松の由来や意味](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
松は、神様が宿るとされていた木の中でも、
「祀る」という言葉に繋がる樹木であること、
また、中国でも、古来から、生命力や不老長寿
、繁栄の象徴とされてきたことなどから、
日本でも松はおめでたい正月の象徴として、
門松として飾る習慣が根付いてきました。
また、竹は、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」という言葉を基に、
神様が宿る依り代が、永続することを祈願して、
松との組合せの樹木に選ばれたと言われています。
さらに、松も竹も、とても繁殖力が強く、どんな土地でも育つ、強い植物です。
そこで、「永遠」や「純心」などの象徴ともされています。
門松の竹は、節をからめて斜めに切られていますが、
その断面が「笑口」に似ています。
「笑う門には福来る」という言葉がありますが、
文字通り、笑っているように見える門松は、
家に福を呼び込むための大切なアイテムなのです。
門松を飾るのは、いつからいつまで?
そんな由来や意味を持つ門松ですが、
いつ頃から飾り始めればいいのでしょうか。
一般的には、松の内に入る12月13日より後ならば、
いつ飾り付けても良いとされています。
ただ、この時期は、クリスマスの時期とも重なるので、
それを避けて飾り始めるご家庭が多いようです。
また、12月29日に飾るのは、「二重苦」「苦待つ」に通じる、
12月31日に飾るのは、「一夜飾り」「一日飾り」という意味になり、
神様を疎かにするという事に繋がることから、
これらの日は避けることとされています。
こうしたことから、一般的には、クリスマスが終わって、
28日頃までの間に飾り始める方が多いようです。
![門松を飾るのは、いつからいつまで? クリスマスが終わってから28日頃までの間に飾り始める方が多いようですよ。](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
お正月飾りは、できれば綺麗な所に置きたいものです。
そこで、大掃除が終わる28日頃がいいのではないでしょうか。
次に、片付けるタイミングですが、
一般的には、松の内の1月15日までとされています。
ただ、関東の一部などでは松の内が1月7日とされているので、
6日の夕方か7日に片付ける場合が多いようです。
門松の飾り方
門松の正式な形は、
「葉付の竹を3本または5本束ねて周りに松を中心にあしらい、
裾に松の割り薪を並べて、荒縄で3ヶ所を三巻き、五巻き、
七巻きと節目を見せて七五三に結んだもの」とされています。
これを、玄関に対に立てます。
ご自分で門松を作る方は、上記を参考にしてくださいね。
お店でも、色々な門松が市販されているので、
それを購入してそのまま飾ってもいいでしょうし、
購入した門松に梅などを加えるなど、より豪華におめでた感が出るよう、
カスタマイズするのも楽しいですね。
また、最近では、このような正式なものではなく、
根松に白紙を巻いたものや、松の小枝などを門柱やドアの脇に付けるなど、
簡易な門松を飾る家庭も少なくないようです。
さらに、集合住宅などの場合は、
玄関の前に大きな門松を置くことが難しいので、
上記の簡易な門松以外にも、
ミニ門松や、印刷されたポスタータイプなどもあります。
これらを使えば、住宅事情に関わらず、
手軽に門松を飾る事が出来ますよね^^
![門松の飾り方 葉付の竹を3本または5本束ねて周りに松を中心にあしらい…](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
門松の片付け方
門松は、年神様をお迎えするために飾るとご紹介しましたが、
年神様は清潔なところを好まれます。
年末に大掃除には、
綺麗な家にお招きする準備の意味があるんですね。
「清潔がお好み」ですから、当然門松は毎年新しいものを用意します。
間違っても、使い終った門松を、
翌年以降も使い回しする…なんてのはNGですよ!
飾り終わった門松は、
1月15日の小正月頃に、神社などで行われる左義長(さぎちょう)、
または、どんど焼きと呼ばれている、
お正月飾りなどを焼き納める行事があるので、
その日に納めるようにしましょう。
![門松の片付け方 どんど焼きという、正月で用いた飾りなどを一斉に焼き納める行事があります](https://xn--n8jau3hcs4n9c.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そこで、その日が来るまでは、
片付けた門松は、紙などで巻いて清潔な場所に置いておきましょう。
ただし、都市部の一部では、
防災の観点から、行事自体が禁止されている地域もあります。
その場合は、神社でお焚きあげをしていただくことが必要になります。
左義長やお焚きあげなどについては、
事前にお近くの神社に確認してくださいね。
万が一、近くの神社では処分してもらえない場合は、
自分で処分するしかありません。
お正月飾りは、一般のゴミとして扱ってもOKですが、
(分別方法は各自治体によって差があるので確認が必要)
細かくカットした上で、塩で清めた後、
丁寧に新聞紙で包むのが作法です。
以上、今回は門松について、
由来や、飾る期間、飾り方などをご紹介しました。
調べてみて初めて、お正月飾りの中でも、
特に門松は、お正月=年神様をお迎えするのに、
とても大事な意味を持つお飾りであることを知りました。
ご紹介したように、
最近は、マンションなどの集合住宅でも飾れる、
コンパクトな門松もたくさん販売されています。
これまでは、住宅事情などもあって、
鏡餅などは飾っても、門松は飾っていなかったという方も、
今年の年末は、是非、由来などの雑学を話のネタにしながら、
家族みんなで飾り付けてみませんか。
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